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vrio フレームワーク

VRIO フレームワークの使い方

読み取り時間 : 約1分

真空状態で守られている企業などありません。常に競合が存在し、当然ながらその競合相手よりも優位に立ちたいと思うはずです。ビジネスの成否の鍵を握るのは、競合他社と比較した上での自社の競争優位性です。では、自社のビジネスの競争力を判断するにはどうすればよいでしょうか。

ここで役立つのが、VRIO フレームワークです。

VRIO フレームワークは、競争優位性分析のための構造化されたアプローチで、基本的には、チームがリソースを特定し、評価する上で役立ちます。このプロセスを経ることで、自社のリソースの内容、その活用度合い、さらにこれらのリソースが競争優位性の源泉となっているかどうかを把握することができます。

この記事では、VRIO フレームワークの基本を説明し、リソースの評価に必要なスキルと知識を紹介します。

「VRIO」とは何の略?

「VRIO 分析」という言葉を初めて聞いた人でも「VRIO」が頭字語であることは分かるでしょう (大文字ですからね)。「VRIO」のそれぞれの文字が、評価対象のリソースの側面に対応しています。

VRIO 分析の4つの側面とは、経済的価値 (valuable)、希少性 (rare)、模倣可能性 (imitable)、組織 (organized) を指します。

これらの条件を満たすリソースは企業の持続的な競争力の源泉となりますが、この内容については後に詳説します。それでは、VRIO の側面を一つ一つ詳細に見ていきましょう。

経済的価値 (Valuable) : リソースの価値を判断するため、次のような質問を自問してみましょう。

  • このリソースは当社のビジネスが市場機会を活用するのに役立つか?
  • このリソースは市場の脅威から当社のビジネスを守るのに役立つか?
  • このリソースは顧客にとって魅力的なものとなるか?

このいずれかの質問への回答が「はい」であれば、このリソースには経済的価値があるということになります。

希少性 (Rare) : 当然ながら、少数の企業しか利用できないリソースには希少性があると考えられます。ここで注意したいのは、あるリソースに希少性がある期間には限りがあり、最終的には他企業にそのリソースが模倣されてしまう点です。

したがって、自社のリソースを頻繁に評価することが重要となります。希少なリソースを所有しているなら、今のうちにその優位性を活かしておくべきです。時間は刻々と過ぎていき、有効活用できる期間は減っていくためです。

模倣可能性 (Imitable) : 先程、リソースの希少性は他企業に模倣されるまでの期間に限定されると説明しましたが、もし、そのリソースが簡単に模倣できないものだとしたらどうなるでしょう。長期にわたり、そのリソースの優位性が保たれるはずです。

こうした視点から、VRIO 分析の3つ目の側面である模倣可能性の概念を検討します。コスト、商標や特許などの点からみてリソースの取得にコストがかかる場合や特許で保護されている場合には、そのリソースは模倣されにくいと考えられます。

組織 (Organized) : 経済的価値と希少性があり、模倣されにくいリソースが見つかったら次に何をすべきでしょうか。こうした強みも、もし社内にそうしたリソースをうまく活用できる仕組みが整っていなければ、有効活用はできません。

リソースを最大限に活用するには、社内に明確な管理システム、プロセスと構造を備えておく必要があります。リソースの活用には、現在のプロジェクトや取り組みを調整する必要が出てくるかもしれません。企業文化が柔軟性と自律性を重視したものでなければ、リソースを特定できても、活用できないことがあります。

VRIO フレームワークの使い方

「VRIO」の各要素を理解したところで、VRIO フレームワークを具体的に見てみましょう。VRIO 分析で実際に競争優位性を見極め、活用するにはどうすればよいでしょうか。

VRIO 分析のプロセスには、定義、分類、分析の3つのステップがあります。以下でそれぞれのステップについて説明します。

これらのステップを開始する前に、評価対象のリソースのリストを作成しておきます。全社からメンバーを集めて、ブレインストーミングを行い、共同で自社のリソースのリストを作成しましょう。

(このプロセスがなかなか前に進まない場合は、SWOT 分析を自社のリソース分析に使ってみましょう。分析方法はこちらのブログ記事でご紹介しています!)

リソースのリストが完成したら、いよいよ VRIO プロセスに移ります。

SWOT 分析の例(オンラインで変更するには画像をクリック)

1. リソースを定義する

リソースは通常、財務、人材、有形資産、無形資産の4つのカテゴリーのいずれかに分類されます。VRIO フレームワークを適用する前に、各リソースがどのカテゴリーに該当するかを確認しておきましょう。

このプロセスの参考として、以下にそれぞれのリソースの種類を説明します。

  • 財務 : 簡単に言えば、財務リソースとは資本、つまり会社が自由に使えるお金のことを指します。必ずしも現金である必要はなく、株式や債券などでも構いません。
  • 人材 : 人的リソースとは、知識やスキルなど、従業員が企業にもたらすリソースを指します。
  • 有形資産 : 有形資産リソースとは、自社の所有する有形の物理的リソースを指し、施設、設備や材料などが含まれます (注 : 資本がある会社なら必要な設備や材料をいつでも購入できるため、有形資産リソースは最も模倣されやすいものです)。
  • 無形資産 : 無形資産リソースには、特許などの知的財産から顧客の間でのブランド認知度まで、あらゆるものが含まれます。

2. リソースを分類する

リソースの定義ができたら、次はそれぞれのリソースを VRIO フレームワークに当てはめてみましょう。このプロセスでは、リソースを「競争力の均衡」、「一時的な競争優位性」、「未使用の競争優位性」、「長期的な競争優位性」に分類していきます。

VRIO プロセスでは、それぞれのリソースについて次のように順番に検討していきます。

  • まず、そのリソースに経済的価値があるかどうか。答えが「はい」なら次の質問に進みます。
  • 希少性はあるか。ここでも、「はい」なら次の質問に進みます。「いいえ」なら、そのリソースは自社の競争力を他社と同程度に高めるものではありますが、優位性の源泉とはなりません。
  • ここまでで、そのリソースには経済的価値と希少性があることが分かりましたが、そのリソースを模倣することは難しいでしょうか?答えが「はい」なら最後の質問に進みます。「いいえ」なら、そのリソースは一時的な競争優位性をもたらすものとなります。
  • そして最後に、そのリソースを使うための組織が自社に存在するか。「はい」なら、そのリソースは企業に長期的な競争優位性をもたらすものとなり、「いいえ」なら、未使用の競争優位性として分類できます。

3. リソースを分析する

リソースの定義と分類が終わったら、これらを役立てるため分析を行います。分析結果を精査し、データを行動へと移していきます。

目標は、競争優位性へと発展させることができるリソースを特定することです。言い換えれば、現在のカテゴリーよりも上のカテゴリーに移行できるリソースを探すことです。

そのためにはまず、「未使用の競争優位性」に該当するリソースの有無を確認します。これらを活用できる組織を作りさえすれば、そうしたリソースを長期的な競争優位性に変えることができます。

まさに「言うは易く行うは難し」ですね。未使用の競争優位性を長期的な競争優位性に変えるための具体的なステップは、リソースにより異なりますが、一つ共通する点は、リソースを活用するには各リソースに合わせたビジネス戦略の立案が必要となる点です。

戦略の立案には時間がかかります。社内の関係者やチームとミーティングを行い、情報に基づいて、すべてのリソースをカバーする現実的な戦略を構築する必要があります。

VRIO フレームワークは社内の分析に最適なツールです。最初に自社を分析するのは名案ですが、競争は自社の外で起きていることを忘れないようにしましょう。市場で競争力を高めるためには、競合他社のビジネスも分析する必要があります。そんな場面で役立つのが SWOT 分析です。VRIO 分析で自社を分析した後は、SWOT 分析で競合他社と自社を比較してみましょう。

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