【KJ法のやり方】簡単にブレストアイデア整理

読み取り時間 : 約6分

トピック :

  • ブレインストーミング

無秩序なブレインストーミングセッションは、救いようのないものです。例えば、チーム全員のセッションの前提と目的がバラバラで始まってしまって、ブレインストーミングが始まると1人がアイデアを怒涛のように出し、その他のメンバーはやる気がなく、出てくるアイデアは筋が通っておらず、創造性が引き出しきれていないというような状況になっってしまいます。

こうした場面で役立つのが、KJ法です。KJ法を使うことで、チーム全体がアイデア出しに参加し、考えを分類し、テーマの優先順位付けができるようになります。大量のアイデアの並べ替えや整理に特に向いているので、大規模のチーム、難易度の高い課題や複雑なアイデアの場合に最適です。

クラウドベースのKJ法を使ってチームの時間を最大限に活用する方法を説明します。

KJ法とは?

KJ法(ケージェー法)は、1960年代に日本の文化人類学者の川喜田二郎が考案したもので、かつてはその名のイニシャルを取って「KJ」図と呼ばれていました。同氏は、カント、ヘーゲル、ベルクソンなどの哲学者に影響を受け、ネパールのシカ渓谷の崩れ行く環境均衡への対応などの複雑な問題の解決に関心を持っていました。今日、KJ法はビジネスのさまざまな場面で一般的に活用されています。

KJ法の例(オンラインで変更するには画像をクリック)

KJ法を活用するタイミング

KJ法は、以下のようなタイミングで使用するのに最適です。

  1. 複雑な問題を解決したい場合—こうした問題の解決には、大量のデータの並べ替えが必要になります。例えば、UX の見直しを行う際であれば、フォントサイズからドロップダウンメニューまで、UX のあらゆる側面についてチームメンバーからアイデアを募りたいと思うでしょう。
  2. ユニークな視点を集めたい場合—親和図作成プロセスは概ね自発的な形で始まるため、ユニークなアイデアや提案が出やすくなります。 

KJ法のやり方とまとめ方

従来の方法では、KJ法には大量の付箋を使います。付箋を使うのは楽しいですが、追跡や共有が難しいこともあります。クラウドでKJ法を導入すれば、ものの数クリックですぐに共有して参照でき、はるかに便利です。

Lucidspark でのKJ法セッションは以下の手順で進めます。

1. リーダーを選ぶ – 発案者であるあなたがリーダーとなるのが順当でしょうが、そうでない場合はリーダーを決め、KJ法セッションの進め方、ブレインストーミングの所要時間、Lucidspark ホワイトボードのセットアップ方法、セッションの各ステップの調整方法を押さえてもらいます。

2. ホワイトボードを準備する – Lucidspark にブレインストーミングボードをセットアップし、ブレインストーミングカレンダーの招待を設定してコラボレーション用のスペースにリンクします。ブレインストーミングには、さまざまな立場や性格の人を招きます。人数が多すぎるということは基本的になく、異なる思考が集まれば集まるほど、質が高く、ユニークな解決策が生まれます。

3. 問題を提示する – 解決すべき問題を定義し、図のラベルとするか、図の上部の強調されたボックスに示します。こうすることで、セッション中の全員の方向性を合わせることができます。もし、問題が1週間以内に1,000万ドルを調達することだとしたら、ワークスペース上部に「金曜までに1,000万ドルを調達する方法」と掲げ、全員がテーマを認識して進められるようにします。

4. ブレインストーミングを始める – この部分は自律的に進みます。チームの各メンバーに色を割り当て、できるだけ多くのアイデアを共同のワークスペースに出すよう勧めます。チームで話し合い、アイデアを一緒に出す通常のブレインストーミングとは異なり、親和図でのブレインストーミングは通常、無言で行います。Lucidspark なら、タイマーを設定して一定の時間内に可能な限り多数のアイデアを出すよう、メンバーに推奨することができます。

5. アイデアを整理する – ブレインストーミングが終わる頃には、大量のアイデアが集まっているはずです。一見多すぎるようにも感じられますが、データをテーマ別に分類していく次のステップが特に楽しいものです。

Lucidspark ホワイトボード上で、コンテナーを使ってブレインストーミングで出されたアイデアをテーマ別に整理していきます。例えば、アイデアの中にさまざまなコンテンツ管理プラットフォームに関するものがあったとすれば、それらをまとめて「コンテンツ管理ソリューション」とラベルをつけることができます。リーダーがラベル付けの提案をすることもできますが、この作業はチーム全体で行うことが大切です。アイデアが重複する場合は削除しましょう。Lucidspark を使えば、無限にドラッグ・アンド・ドロップして整理できるバーチャル付箋でこのステップも手軽です。

6. 一歩引いて見る – アイデアをコンテナーに整理できたら、一歩引いてこれまでの成果を眺めてみます。一部のコンテナーにアイデアが集中しているなど、すぐに面白い発見が出てきます。こうしたパターンから、アイデアの優先順位付けやベストな解決策の決定など、次のステップが見えてきます。

その他のヒント

  • 単純なアイデアはKJ法に向きません。出される意見の数が15件以上の場合に最も適しています。
  • コンテナーはあまり具体的にせず、幅広く、アイデアに沿ったものとしましょう。
  • 作業中は自由にアイデアを削除するようにします。途中で支持されなくなるアイデアもありますので、これも削除します。バージョン管理が可能な Lucidspark なら、うっかり削除してしまったアイデアも以前のバージョンに戻っていつでも復元できます。ただ、アイデアをボードに書き込んでいる途中で編集するとメンバーのやる気が削がれるので控えましょう。
  • ブレインストーミング中は、次のステップを心配する必要はありません。親和図が完成すれば、次のステップが見えてきます。

Lucidspark をKJ法に役立てる方法

シンプルかつ効率的にチームでコラボレーションできる Lucidspark なら、テレワークやハイブリッド勤務のチームにも最適です。対面で大量の実物の付箋を壁に貼り付けて管理することもなく、無限のコラボレーションスペースと無数のバーチャル付箋を活用でき、壁から落ちたり椅子の間に付箋が消えてしまうこともありません。

付箋の写真を取ったり、書き写して内容をメールに添付する必要もなく、議論のすべてが自動で保存され、チームの作業内容が失われることは決してありません。

Lucidspark をオンラインでKJ法を使う場合は、親和図テンプレートを使うこともできますが、コンテナーとタグ、「収集と並べ替え」機能を使って自動でアイデアをグループ化し、作業を始めることもできます。

Lucidspark  コンテナ

 

ブレインストーミングに参加できないメンバーがいる場合は、KJ法を用いたボードを共有し、アイデアを追加してもらったり、他のメンバーのアイデアにコメントしてもらうことができます。また、Lucidspark から直接タスクを割り当てたり、Lucidchart へ内容をエクスポートするほか、実用的なタスクへ変換することも可能です。

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Lucidspark について

クラウドベースのバーチャルホワイトボード、Lucidspark は、Lucid Software のビジュアルコラボレーションスイートのコアコンポーネントで、チームが集まり、ブレインストーミング、共同編集、グループでまとめた思考を実行可能な次のステップに統合するための作業をすべてリアルタイムで行える最先端のデジタルキャンバスです。Lucid は、Google、GE、NBC Universal などの顧客や、Fortune 500 企業の 99% を始めとする世界中の主要企業にサービスを提供しています。Lucid は、Google、Atlassian、Microsoft などの業界の主要企業と提携しており、創業以来、製品、事業内容と企業文化を称える各種の賞を多数受賞しています。詳細は lucidspark.com を参照してください。

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